アジアアロワナの豆知識
アロワナの種類
アロワナとは、アロワナ目アロワナ科アロワナ亜科 Osteoglossinae に属する大型の古代魚の総称で、南アメリカ、オーストラリアおよび東南アジアの淡水に生息する魚です。
また、大型に成長する種類のものが多く知られている古代魚で、穏やかな性質によりペット(アクアリウム用観賞魚)として人気のある淡水魚です。
アジアアロワナ [ Scleropages formosus ]
アジアアロワナはマレーシア、ボルネオ島の東南アジアに生息するアロワナで、アロワナの代名詞となっています。
体長は60~70cmなります。
乱獲により個体数が減り絶滅危惧種に指定され、ワシントン条約(CITES)
*1に記載され保護対象となっており、野生種の取引が制限されている種類でもあります。
輸入する際には輸出国の輸出許可書と、輸入国の輸入許可書の2種類が必要で、体内へのマイクロチップの埋め込みが義務付けられ、管理団体によってナンバーがデータ化され、繁殖個体かどうかを識別できるシステムになっています。
なお、現在日本で売られているアジアアロワナは東南アジアで養殖された個体が輸入されています。
この魚は体の美しさに特徴があり、体色によって下記のように種類が分けられています。
- 紅龍(こうりゅう、スーパーレッド)
魚体が鮮やかな赤色をしたアロワナで高価で取引されることが多い個体です。
体高や厚みがあり、その魚鱗、ヒレ、頬、エラが赤く染まり美しく輝くことが最大の特徴です。
また、その色味が赤ければ赤いほど個体の価値は上がります。
頭部のラインが反り上がっているため「スプーンヘッド」と呼ばれています。
- 過背金龍(かせきんりゅう、マレーシアゴールデン)
魚体が全身金色に美しく輝く金色の魚鱗が人気のアロワナです。
また、繁殖させることが難しいため高価で取引されることが多い個体です。
「過背」とは魚鱗の金色が腹部から背中まで及ぶことを指し、最も金色が美しく発色する種です。
やや神経質で、飼育環境の変化により食欲の減退を起こすことがあるデリケートな性質を持っています。
- 紅尾金龍(べにおきんりゅう、スマトラゴールデン/レッドテールゴールデン)
魚体が金色をしていますが、過背金龍と異なる点は背中の鱗には金色の発色が乗らないことと、尻ビレと尾ビレの下半分が赤いところです。
紅龍や過背金龍と比べると比較的安価に入手できるアロワナです。
- 青龍(せいりゅう、グリーンアロワナ)
魚体が緑がかった色をしているアロワナでアジアアロワナの中では最も安価で入手できます。
*1 ワシントン条約(CITES)
正式名称は「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」で、日本では「ワシントン条約」、海外では「CITES」という通称が使われています。この条約は、無制限な商業取引が野生生物の種の生存にとって大きな脅威になっているという認識から、絶滅のおそれのある野生生物とその製品の国際取引を規制することを直接の目的としています。 条約には、付属書 I、II、III の付表があり、規制の度合いによって条約対象種が分類されています。条約が発効したのは1975年で、日本は60番目の締約団として1980年に加盟しました。
シルバーアロワナ [ Osteoglossum bicirrhosum ]
南米アマゾン川の上流から下流まで、ペルー、ブラジル、南米ギアナなど広範囲に渡り生息する体長1mになるアロワナです。
また、最もポピュラーな種類で安価に手に入る品種でもあります。
水質は(pH7.0 - 5.9 )中性 - 弱酸性の軟水を好み、軟泥の混ざった水域に多いと言われます。
シルバーアロワナの稚魚は安価で販売されており、簡単に手に入れることができます。
南アメリカではシルバーアロワナは食用にもされています。
飼育が難しい種類と言われ、目だれを起こしたり体型が崩れたりする場合があります。
ブラックアロワナ [ Osteoglossum ferreirai ]
南米ネグロ川や、支流のブランコ川の一部に分布し生息するアロワナで稚魚の体色が黒いことからこの名前がついています。
しかし、成長するにつれ体色は黒からシルバーアロワナに近い色に変化します。
水質は弱酸性(pH6.5 - 5.5 )を好み、体長も飼育下では60cm程度で落ち着くことが多い種類です。
ブラックアロワナは神経質な気質の個体が多いと言われ、稚魚の時期は水温・水質変化には弱いためアロワナの飼育に馴れた上級者向けの種類となります。
ノーザンバラムンディ [ Scleropages jardini ]
オーストラリア北部とパプア・ニューギニアに生息するアロワナで、アロワナの中では最小の種類ですが体長60cm以上まで成長します。
シルバーアロワナなどよりも体の柔軟性に欠け、遊泳中の反転を容易にするため奥行きの広い水槽での飼育が必要な種類です。
スポッテッドバラムンディ [ Scleropages leichardti ]
オーストラリア北部とパプア・ニューギニアに生息するアロワナです。
形態はノーザンバラムンディとほぼ同様で、鱗に赤色のスポットがあります。
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